オススメはエビ焼きそば。ぷりっぷりとひたエビが再興ですよ。

中華料理店 桃源

昼時にもなると、看板メニューのレバニラ定食やタンタンメンなどを目当てにサラリーマンや常連客でにぎわう中華料理店 桃源さん。震災時に富岡町から避難し、2年前に福島市西中央にて営業を再開されたお店で、店主の高野 修平さんにお話しを伺いました。

震災から営業再開への道のり

震災から3年、ふるさとを離れ、福島市で営業再開されるまでの道のりを教えてください。

店舗外観(桃源)

店舗は落ち着いた雰囲気。
鉄塔が目印にもなっています。

高野さん:3月11日の震災時、まずは富岡町の小中学校に親や妻子と共に避難しましたが、原発事故の影響で収束が見えず、姉弟や親族を頼っていわき市や桑折町へ移動しました。ただずっとお世話になるのも気が引けましたので、友人を頼って茨城県ひたちなか市へ移動して、ラーメン店で働き始めました。

その後10~11月頃に福島市に引っ越したのですが、震災以降のショックで落ち込んでいる父親を見ていて、なんとか元気になってもらいたい一心で、桃源を福島市で営業再開させたい、と思うようになったんです。
それを妻に話してみたところ「やってみれば?」って賛同してくれたものですから、これが励みになって3月くらいから店舗探しを始めました。2ヶ月でバタバタしながらも店内改装や食器なども準備して、2012年5月2日にオープンすることができました。

今ではオープン3年目に入り、雑誌や福島市民の皆さんからの口コミを中心に少しずつ常連客も増えてきてます。

 

 

 

 

ふるさとへの想い・料理へかける想い

富岡町での創業から38年になる桃源さん。ふるさとへの想いや味へのこだわりの部分はございますか?

店内の様子(桃源)

明るくすっきりとした店内。
厨房からはジュウジュウとおいしそうな音が響く。

高野さん:福島市で営業再開してから、父親はいわき市に住むようになったのですが、桃源は富岡町で父親が築いてきたものですから、職人である「父親の味」というものがあるんですよ。

代替わりと言いますか、やはり作り手が変わるってことは味への変化もあります。父親の味を継承しつつ、お客さんが「おいしい」と言ってくれるところを目指し、自分の味を日々追求しています。
また、お客さんは年配の方も多いものですから、塩分を控えめにした味付けを心がけています。そのほうが食べ飽きませんので。自分は濃い味が好きなんですけどね(笑)
厨房は熱いので、しょっぱい味を求めてしまうところがあるのですが、客席の方は暑くないので、味見で自分自身が「ちょうどいい」と思った時は、「しょっぱいんだな」と思うようにして味付けをしています。

 

自分の中ではまだまだ修行の毎日ですが、親兄弟は広野町やいわき市に住んでいますので、ゆくゆくはいわき市にもお店を出したいなと考えています。

 

 

 

 

 

お店のぜひココを見て欲しい(食べて欲しい)!

個人的には定番のレバニラ定食がお気に入りなのですが、高野さんのオススメメニューはどれですか?

えび焼きそば(桃源)

ぷりっぷりのエビがゴロゴロ入っている
「エビ焼きそば」は830円です。

高野さん:そうですね…意外と難しいですね(笑)
まずは「エビ焼きそば(写真)」かなぁ。ぷりっぷりとしたエビとシャキシャキ野菜が焼きそばに絡まって最高ですよ。

これからの暑い時期なら限定10食の「タンタンザル」もオススメです。コロコロチャーシューと野菜をタンタンスープに入れて、麺は1.5食で食べ応えがあり、特にサラリーマンの方に人気があります。

それと、冷やし中華も始めました。(笑)

週替りランチの「タンタンメン+半チャーハン」はデザート・お新香がついて850円です。これも人気がありまして、ランチメニューに掲載していない時は、タンタンメンとチャーハンを単品で頼むお客さんがいるくらい人気です。(笑)

 

 

 

 

店舗情報

中華料理店 桃源

  • 福島県福島市西中央2丁目97-4
  • TEL:024-531-8844
  • 営業時間:11時~14時30分
  • 定休日:月曜日
  • 駐車場:あり(5台)