各地区の空間放射線量の推移
福島市では、平成24年3月に、市内全域の783区画、2,916地点の空間線量を測定し、これに基づき、全市放射線量測定マップを作成しました。
その結果、平成23年6月の全市一斉放射線量測定時と比較し、市全体の線量の平均値は約42.1%減少し、毎時0.77マイクロシーベルトとなりました。これは、除染の実施のほか、放射性物質の物理的減衰や、雨風などの自然現象による減衰などが主な要因と考えられます。
全市一斉放射線量測定結果(放射線量測定マップ(平成24年3月8日から23日実施))について詳しくは下記のページをご覧下さい。
≫「全市一斉放射線量測定結果について -放射線量測定マップ(平成24年3月8日から23日実施)をアップしました-」(福島市ホームページ)
各地区の空間放射線量の推移
昨年6月の一斉測定の地点も含めて市内全域2,916地点で測定。
居住区域は500メートル四方の731区画。
山間部は1キロメートル四方の52区画。
それぞれの区画内で3地点を選定して、その平均値を区画の線量としました。
(測定期日:平成24年3月8~23日)
(計測の高さは1メートル)
(市政だより6月号より抜粋)
福島市ふるさと除染実施計画<第2版>
(H24.5.21策定)の概要
市が5月に策定した「福島市ふるさと除染実施計画<第2版>」では、市民の日常生活環境における空間線量率を、平成23年10月からの2年間で毎時1マイクロシーベルト以下にすることを目指しています。
また、将来的には、推定年間被ばく線量を、年間1ミリシーベルト(毎時0.23マイクロシーベルト)以下にすることを目標としています。
また、除染は、空間線量率の高い地区から重点的に進められており、また、線量が比較的低い地域内でも、公共性が高い施設や、新たな測定により発見された局地的に空間線量率の高いホットスポット等、早急に除染が必要な箇所については、優先的に除染することとしています。
(資料提供:福島市放射線対策課)
除染作業の様子
【住宅地、家屋の除染の様子】
ブラッシング・高圧洗浄、植木のせん定、草むしり、庭等の表土すきとりなどが行われています。
(福島市除染マニュアル(第2版)から抜粋)
【道路の除染の様子】
路肩の除草や土砂の入れ替え、街路樹のせん定、路面清掃などが行われています。
(福島市除染マニュアル(第2版)より抜粋)
【水田・畑地の除染の様子】
(除染業務に係る技術指針(福島県)より抜粋)
吸着資材の散布や、反転耕(土壌深部へ放射性物質を埋め込む)、深耕(より多くの土壌と放射性物質を均一に攪拌し希釈する)が行われています。
福島市農政課では、畑(農地)の除染について、ホームページにおいて除染作業方法等を周知しています。
【樹園等の除染の様子】
高圧洗浄機により、1本1本丁寧に木の洗浄をしたり、皮を削ったりしています。また、土地の除草や表土の削り取りも行われました。
※市内の果樹園地の樹体除染作業は、4月上旬に終了し、全ての樹種で、樹体表面の放射線量が低減しました。
(写真提供:福島市農業振興課)
【弁天山の除染の様子】
平成24年4月に2回実施され、市内外から延べ887名ものボランティアの方が除染に取り組みました。作業実施面積は4,550平方メートル、総収集量は37トンに及びました。
(写真提供:福島市放射線総合対策課)
【大波城址の除染の様子】
平成24年5月に2回実施され、市内外から159名のボランティアの方が除染に取り組みました。作業実施面積は12,000平方メートル、総収集量は7トンに及びました。
(写真提供:福島市放射線総合対策課)