第4回福島バスまつり イベントレポートの画像

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この記事は2011年9月26日に公開したものです。
予めご了承の上ご覧ください。

 9月20日は「バスの日」です。「バスの日」は日本で初めてバスが運行を開始したことを記念して、1987年に制定されました。この「バスの日」を記念して、9月17日(土曜日)に福島駅前通りと街なか広場をメイン会場に、「福島バスまつり」が開催されました。
 この催しは福島バスまつり実行委員会の主催で毎年行われているもので、今年で4回目となります。珍しいバスの展示や無料試乗会などさまざまな内容になっています。
 今回はこの「第4回福島バスまつり」をリポートしてみました。ちょっと曇りがちで、前日までの残暑が少し落ち着いた感じの、まさにイベント日和のこの日、福島駅前には、たくさんの子ども連れの方や、珍しいバスを一目見ようというファンが大勢つめかけていました。

関連リンク…(社)福島バス協会

福島駅前通り 会場

駅前通り入口

福島駅前通りの写真「バスまつり」のこの日は9時から15時まで、駅前通りは歩行者天国になりました。ここから先は県内のバス会社のバスや懐かしいボンネットバスなどが、所狭ましと展示してありました。では早速、行ってみましょう!

駅前通り中合前付近

駅前通り中合前付近の写真駅前通りが歩行者天国になって、バスの展示やキャラクターとの写真撮影の場所になっていたので、通りは来場者でいっぱいでした。

会津バス ピカリン号

会津バス ピカリン号の写真「会津バス ピカリン号」入ってすぐに展示してあった「ピカリン号」です。このバスは会津バスの車両で、あえてレトロ調に作ってあるボンネットバスです。普段は北会津地域を巡回しています。定員は25名程度です。クラシックな雰囲気のバスですが、車椅子も2脚程度は乗車できるそうです。
関連リンク…会津乗合自動車(株)

 

新常磐交通 リフト付きバス

新常磐交通 リフト付きバスの写真車椅子でも、簡単に乗り降り可能なリフト付きのバスです。体験している子どもさんもいました。普段から、車椅子の方の目線で、公共交通を考えて行かなければいけなませんね。
関連リンク…新常磐交通(株)

磐梯東都バス 森のくまさん号1

磐梯東都バス 森のくまさん号の写真観光用のバスで、桧原湖を周遊しているボンネットバスです。本当に色合いが「森のクマ」風です。
関連リンク…磐梯東都バス(株)

磐梯東都バス 森のくまさん号2

磐梯東都バス 森のくまさん号の写真ボンネットを開けてもらいました。内部のエンジン部分などは、昭和42年製ということもあり、年季を感じました。このバスは、普段は森の中を周遊する車両のため、エコロジーをテーマにしていて、使用済の天ぷら油などを利用した「バイオディーゼル燃料」を使用していて、二酸化炭素の排出が少ないそうです。とっても地球にやさしいバスなんです。

マスコットキャラクター勢ぞろい!

福島のマスコットキャラクターの写真福島のマスコットキャラクターが勢ぞろいです。福島県の「キビタン」、福島市の「ももりん」、道路公団の「しゃくりん」です。皆さん写真撮影の順番待ちです。子どもたちがいっぱいですね。
関連リンク…福島県

福島県道路公団マスコットキャラクター しゃくりん

しゃくりんの写真ちょっと近づいてみました!これは福島県道路公団のマスコットキャラクターの「しゃくりん」です。福島県の花「しゃくなげ」からイメージされたキャラクターです。頭の上にかんむりを乗せてるみたいですね。「バスまつり」ならではのキャラですね。
関連リンク…福島県道路公団

福島市のマスコットキャラクター「ももりん」

ももりんの写真「ももりん」はやっぱり市内循環バス「ももりん号」の前で、記念撮影です。女の子が握手して離れません。「ももりん」も髭が落ちてる感じで、疲れたかな?
関連リンク…福島市

三菱ふそうノンステップバス エアロスター

三菱ふそうノンステップバスの写真これは、乗り降りしやすいノンステップバスです。三菱ふそうからの展示です。既にノンステップバスを利用しているところは多いので、特に珍しくは無いという方もいらっしゃるかと思いますが、見てください!この入口の広さと車床と路面の高さ!ほとんど傾斜がありません。
関連リンク… 三菱ふそうトラック・バス(株)

ノンステップバス 室内

三菱ふそうノンステップバスの写真このノンステップバス「エアロスター」室内も広く、車椅子での車内移動もスムーズにできます。都市型路線バスの基本形な感じですね。乗り心地が良さそうです。

ボンネットバス1

ボンネットバスの写真これこそが、その名の通りのオーソドックスなボンネットバスです。車体の色も、昔を感じさせるイメージがありますね。ワイパーも上から付いています。

ボンネットバス2

ボンネットバスの写真上の行き先表示のところに「温故知新」と表示されていました。まさに今回、展示のバスは、古きを温めて新しきを知るというコンセプトが当てはまるように思いました。

ボンネットバス3

ボンネットバスの写真ボンネットバスの運転席です。ハンドルもシフトレバーも昔を感じさせますねぇ~。どれも車体から直接出てる感じでいかにも機械という設計でした。これはベテランじゃないと運転しづらいかも知れません。

福島交通 二階建てバス

福島交通 二階建てバスの写真二階建てバスの試乗場所です。順番待ちの家族連れでいっぱいでした。みんなどちらかというと、二階の方に乗りたい!このバスは通常、福島交通の福島→京都・大阪線で運行されている「ギャラクシー号」のようです。長距離バスとしての乗り心地と車窓からの眺めは良さそうです。
関連リンク・・・福島交通(株) 福島観光自動車(株)

街なか広場 会場

街なか広場全景

街なか広場の写真「バスまつり」当日の街なか広場の全景です。この人の入りを見てください。それではここからは、この会場のイベントを見て行きましょう。

ぬり絵コーナー

ぬり絵コーナーの写真ここは、バスの絵に色を塗る塗り絵コーナーです。子どもたちが夢中になって、さまざまにぬり絵を楽しんでいました。

ぬり絵コーナー

ぬり絵コーナーの写真ぬり絵コーナーで完成した作品を一堂に展示!いろいろな色でカラフルな作品もたくさんありますね。この作品は、年内いっぱい20作品ずつ週替わりで、市内循環の路線バスの車内に展示されるそうです。皆さんも路線バスをご利用の際にはご覧になってください。創造力豊かな子どもたちのさまざまな色のバスの絵が見れますよ。

お絵かきバス(お絵かき前)

お絵かきバスの写真お絵かきバスの使用前です。これからこのバスの白い部分に思いっ切り、いろいろ描かれます。無地の状態はこんな感じです。これがどんな風になるのでしょうか?

お絵かきバス(お絵かき後)

お絵かきバスの写真お絵かき終了です。先程の白いところは、もうほとんど ありません。さまざまな絵や言葉がかいてありましたが、震災後でもあったので「がんばろう!福島」的な言葉など復興を願ったメッセージがたくさんありました。

クイックアーム体験コーナー

クイックアーム体験コーナーの写真これは腕の俊敏性を測定するもので、光ったスイッチをすばやく推して行く機器です。本来は運転手の適正を測定したりする計測機器のようです。複雑な感じの計測機器を子どもたちが、ゲーム感覚で挑戦していました。

街なか広場

飲食、物販コーナーの写真飲食、物販コーナーもたくさんあったので、たくさんの人がたくさん集まりました。疲れたらひと休みしながら楽しみましょう。

バスの物販コーナー

バスの物販コーナーの写真バス会社各社でも、物販コーナーを展開していました。この日展示してあるバスの「ミニカー」や関連グッズもいろいろありました。ここでしか買えない「限定品」が魅力です。

バス廃部品売り場

バス廃部品の写真これこそ「限定品」!バス関係の廃部品の販売コーナーです。バスの内部部品はもちろんのこと、バス停の表示プレートや、何と整理券の発券器まで、とにかくいろいろあります。
ファンやマニアの方には、欲しくてたまらない物がいっぱいでした。何か良さそうな物はありましたか?

ボンネットバス試乗1

ボンネットバスの写真街なか広場を発着点として、ボンネットバスの試乗も行われていました。順番待ちで長蛇の列でした。色違いで2台(青と茶)のバスが走っていました。
こちらの青いバスは車体に「白河循環バス」と書いてあり、普段は白河市内を循環しているバスです。乗り切れない時は、もう一台の方をお待ちください。

ボンネットバス試乗2

ボンネットバスの写真もう一台のボンネットバスです。こちらは同型のようですが茶色のバスです。こちらは女性の運転手さんでした。皆さん押さないで順番にお乗りくださいね。では気を付けて行ってらっしゃ~い!


「第4回福島バスまつり」の模様いかがだったでしょうか?写真でご紹介した以外にも、お楽しみ抽選会などもあり、来場者の方々はとても楽しんでいました。
 この催しを見て、バスも時代によって、形も性能も変化してきた様子が良く分かりました。また、現代は車社会とも云われるほど、自家用車の利用は当たり前になってきています。交通弱者と呼ばれる子どもや老人、また障がいのある方々への配慮のみならず、もちろんエコや中心市街地の回遊性なども考えて、もっと公共交通であるバスの利用することにより、新たな街づくりを考えることも大切だと思います。私たちも公共交通であるバスの利用をもっと促進して行きたいものです。